米国渡航とワクチン
★★★ 母子保健協会のアメリカ出張報告書(ロサンゼルス調査報告)より ★★★
★定期予防接種の違い
日本で打たないもの。
HB、Hib、肺炎球菌、水痘、MMR
日本で接種することが問題になるもの
BCG
日本が遅いもの
百日咳(米国では6カ月までにDPT3回)
アメリカの医療保険
医療機関に予約すると、まず保険の種類を聞かれる。
保険のカバー内容、受診できる医療機関によって、保険は多岐にわたる。加入している保険により医療の制限をうける。(保険でカバーできない医療を受けられないなど)
低所得者向けに、カリフォルニアではMedi-Calという州負担の医療補助制度がある。また、保険未加入者のために無料の医療サービス提供機関がある。
アメリカの医療保険の種類
◎Indemnity Insurance Plan : どこの病院でもどの医師にも受診できる。
保険料は月に一家族10〜20万円くらい。
◎PPO
受診できる医療機関に制限あり
◎HMO
保険料が安い。4人家族で150ドル/月くらい。受診時には自己負担10ドルのみ。
受診できる医療機関に制限あり(少ない)
薬の種類にかなり制限あり。
◎特定病院の保険
特定の病院に所属する医師だけにかかることができる。
自己負担は5〜10ドルと少ない。
保険のオプション
年何回程度治療を受けるか
年間、自費でいくらまで払うか
可能な検査、治療の設定(CTなど)
tips
旅行保険と医療保険の両方にはいると支払いでもめやすい。
海外旅行傷害保険では出産、予防接種、健康診断をカバーしない。永住者をカバーしない。米国では出生後の義務の健康診断が多く、医療保険に入る方がよい。
医療保険は、加入前の妊娠に対する出産費用をカバーしない。
経済的に医療保険に加入できないときには福祉事務所などの公共機関に相談する。
日本語が話せる医師はPPO以上が多い。
保険の種類により、検査に制限があるが、交渉を繰り返すと受けられることもある。
中国系の保険会社が安いことがある。
保険会社が保険カードをなかなか送ってこないことがある。交渉すべし。
保険会社の高額な請求も、交渉で減額の例あり。
BCGによるツ反陽性の結核疑いのための証明書が必要。
★★★ JOHAC ホームページより ★★★
予防接種証明書
本人の名前、年齢、国籍、ワクチンの種類、日付、ロット、医師のサイン、医療機関名、所在地を記載する。
母子手帳を証明書に転記し、医師がサインすればOK。
===================================================
Immunization Record
Date: ___________________
Name __________________
Sex : male / female
Nationality Japan
Date of Birth ___________________
Type and Date of Vaccination
------------------------------------------------
Type Time Date of Vaccination Remarks
------------------------------------------------
DPT 1st 1 Nov 1970
------------------------------------------------
I certify that the immunization record of the above person was officially
registered.
Doctor's Signature
hospital name
address
tel/fax
===================================================
米国の公立学校は、入学手続きで予防接種証明書の提出を求める。
これは、集団としての免疫状態を把握するための者で、必ずしも接種を強要する物ではない。入学許可後に受けるという前提で、「受けていない」という証明書でも認められる場合がある。
BCGとツベルクリン反応について
米国ではBCGを接種しないので、ツベルクリン反応陰性が正常で、陽性は結核感染を意味する。
日本ではBCGを接種するのでツベルクリン反応が正常だが、米国では知られていないので、結核の治療を求められることがある。
◎BCG接種を受けた予防接種証明書を提示し、陽性であることを説明する。
◎胸部レントゲンにより、活動性の結核でないことを示す。