Windows 2000 における ATAPI ディスク ドライブへの 48 ビット LBA サポート
http://support.microsoft.com/kb/305098/ja


重要 : 48 ビット LBA のサポートは Windows 2000 Service Pack 3 (SP3) 以降に含まれているが、
レジストリの修正は必要です。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\atapi\Parameters
値の名前 : EnableBigLba
データ型 : REG_DWORD
値のデータ : 0x1




対象製品
文書番号 : 305098
最終更新日 : 2006年3月24日
リビジョン : 7.1
この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP305098
現象
Windows 2000 Service Pack 2 (SP2) およびそれ以前の Windows 2000 のバージョンでは、ATA/ATAPI 6.0 仕様で規定されている 48 ビットの Logical Block Addressing (LBA) はサポートされません。


解決方法
この問題を解決するには、Windows 2000 の最新の Service Pack を入手します。関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
260910 (http://support.microsoft.com/kb/260910/) 最新の Windows 2000 Service Pack の入手方法
修正プログラム (英語版) の属性は次のとおりです。ただし、これより新しい修正プログラムがリリースされている可能性もあります。

日付 時刻 バージョン サイズ ファイル名
--------------------------------------------------------
10/19/2001 01:42 PM 5.0.2195.4529 86,768 Atapi.sys
04/19/2002 05:43 PM 214,938 Update.inf


48 ビット LBA ATAPI のサポートが正しく機能するためには、以下の条件を満たしている必要があります。 ? コンピュータに 48 ビット LBA 対応の BIOS がインストールされている。
・コンピュータに 137 GB 以上の容量のハード ディスクが搭載されている。
・Windows レジストリの次のレジストリ サブキーの EnableBigLba レジストリ値を 1 に変更するか、またはこの値を追加することにより、サポートを有効にしている。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\atapi\Parameters
レジストリで 48 ビット LBA 大容量ディスクのサポートを有効にするには、以下の手順を実行します。 1. レジストリ エディタ (Regedt32.exe) を起動します。

2. 次のレジストリ キーを見つけてクリックします。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Atapi\Parameters

3. [編集] メニューの [値の追加] をクリックし、次のレジストリの値を追加します。
値の名前 : EnableBigLba
データ型 : REG_DWORD
値のデータ : 0x1

4. レジストリ エディタを終了します。
注 : システムの最小要件を満たさない状態で、上記のレジストリ キーを編集して 48 ビット LBA ATAPI のサポートを有効にすると、以下の現象が発生することがあります。 ? デフォルトで 48 ビット LBA のサポートが有効にされていないオペレーティング システム (Microsoft Windows 98、Microsoft Windows Millennium Edition (Me)、Windows 2000 など) が 28 ビット LBA の限界 (137 GB) を超えるパーティションにインストールされている場合、データの破損や紛失が発生します。
・ デフォルトで 48 ビット LBA のサポートが有効にされていないオペレーティング システム (Microsoft Windows 98、Microsoft Windows Millennium Edition (Me)、Windows 2000 など) を 28 ビット LBA の限界 (137 GB) を超えるパーティションにインストールしようとしても成功せず、一時インストール フォルダが残ります。
・Windows 2000 Service Pack 3 (SP3) をインストールする前に 48 ビット LBA を有効にする修正プログラムをインストールしている場合、ハード ディスクのデータの整合性を確保するために SP3 のインストール時に適切なレジストリ キーが自動的に作成されます。
・適切なレジストリ キーを追加して、48 ビット LBA のサポートを有効にした後、このレジストリ キーを削除したり、Windows 2000 SP3 を削除 (アンインストール) した場合に、データが破損することがあります。
・48 ビットの LBA 対応オペレーティング システムを使用してフォーマット済みの大容量ハード ディスクに、SP3 を含む (SP3 統合) Windows 2000 をインストールすると、セットアップのテキストモード部実行中に、ATAPI サブシステムから、48 ビット LBA のサポートなしでアドレス指定可能な容量より大きいハード ディスクの容量 (約 137 GB 以上) が報告されることがあります。この場合、ハード ディスクのパーティション テーブル情報が既に作成されています。誤ったディスク情報を修正するには、ディスク パーティション ユーティリティを使用して、パーティションを削除するか、またはセットアップのテキストモード部実行中に、パーティションを削除してから、再作成します。新しいパーティションの作成後は、F3 キーを押して、セットアップを終了し、Windows のインストール プロセスを再起動します。これで、ATAPI サブシステムは約 137 GB のハード ディスク容量を正しく表示するようになります。
・レジストリ値 EnableBigLba を無効にした場合

137 GB を超える容量のハード ディスクをサポートする 48 ビット対応の BIOS を使用している場合でも、アドレス指定できるのは、ハード ディスクの先頭の 137 GB のみです。ハード ディスクの残りの部分は使用されません。
・48 ビット LBA 対応の BIOS を使用していない場合、EnableBigLba レジストリ値を有効にしても、137 GB 以下の先頭のパーティションにオペレーティング システムをインストールする必要があります。

レジストリ設定を編集して 48 ビット LBA ATAPI のサポートを有効にしても、48 ビット LBA 対応の BIOS と 137 GB を超える容量のハード ディスクの両方を使用していない場合、ハード ディスクは 137 GB のアドレス指定の制限を持つ標準のハード ディスクとして従来どおり機能します。
・48 ビット LBA 対応の BIOS を使用しておらず、137 GB を超える容量のハード ディスクを搭載したコンピュータで、EnableBigLba レジストリ値を有効にした場合、オペレーティング システムをインストールする先頭のパーティションのサイズは 137 GB 以下にし、ハード ディスクの残りの部分は別のパーティション (1 つまたは複数) にする必要があります。


状況
マイクロソフトでは、この問題をこの資料の冒頭に記載したマイクロソフト製品の問題として認識しています。 この問題は、Windows 2000 Service Pack 3 で最初に修正されました。
重要 : 48 ビット LBA のサポートは Windows 2000 Service Pack 3 (SP3) 以降に含まれていますが、その場合でも、この資料の「解決方法」で説明しているレジストリの修正は必要です。