● グッドブレーキ、グッドホーン、そしてグッドラック
これがインドで車を運転するときに必要な3Gである。
途上国ならどこでも多かれ少なかれそういうところはある。どの国でも、車に乗ると性格変わる。それぞれの土地で、それぞれの交通マナーが存在する。
タイの渋滞を見たときには、こりゃ大変だと思った。
でも、インドでははるかに上(?)を行っていた。
何が大変といって、まず道がわるい。
次に信号があまりない。
自転車、リキシャ、牛車、バイク、オートリキシャ、インド製の(壊れそうな)車、高級外車、そして大型トラックが、道路にあふれている。
道路を牛が横切って塞ぐ。
まぁ考えつくあらゆる悪条件を備えていた。
道は広いが、それぞれの車線幅は狭く、少しでも隙間があると、我先に鼻先をつっこんで前へ進もうとする。
車線変更は、ウインカーより手信号がふつう。お互いぶつける寸前の駆け引きが必要。
だから埃だらけの道路だが、ウインドーは開けっ放しが多い。いつでも手を出して右へ入れてくれーと意思表示しないと駄目。
それと、ほとんどの車で左ミラーがついていない。私などは正直左右にミラーがないと怖い。でも、両側にミラーがはみ出しているとそれだけ幅を食うから外してしまうらしい。インド国産車は最初からミラーがついていないし、外車も外してしまって隠しネジをつけている。
▼ タクシーも、屋根の上に荷物を積む。
一番左が、ホテルのポーター。次いで、ドライバー、ラージ、別のポーター。
▼ バスの後ろには、ホーン、プリーズ、と書いてあった。
直訳すると、「鳴らしてください」
ただし、鳴らしたら道を譲るかというとそれは別問題のようで。
その辺を実状に合わせて意訳すると、「鳴らすだけならご自由に。ただし・・・」、みたいなノリかな。
日本でも「制限速度遵守車。お先にどうぞ」などと書いてあるけど譲っているのは見たことがないのと同じでしょう。
インド国産車のタクシー。1日貸し切りで観光に使う。
レトロな感じで、いい味出してる。
▼左の黄色と緑の車がオートリキシャ。
右に見えるのがリキシャ(自転車引きの人力車)