●筆記のポイント


位相の異なるサインカーブの和をグラフ化 sin.pdf
sin(θ)+sin(θ+k) = m* sin(θ+k/2)
m = sqrt((1+sin(k))^2 + cos(k)^2)
これは円を描くとわかりやすい。

LR回路での電力と電流
 電力は、R方向の長さ。(L方向は無効電力)
 電流は、LR合成方向の長さ。
 だからP=VIcosθ
 三相交流ならP=sqrt(3)VIcosθ

低圧屋内幹線の許容電流
 モーター電流 Im, 抵抗電流 Ir の場合
 Im <= Ir : Iw=M+R
 Im > Ir && Im <= 50A : 1.25Im+Ir
 Im > Ir && Im > 50A : 1.1Im+Ir

低圧屋内幹線のブレーカー容量(B)
 Mなし: B<=Iw
 Mあり: min(2.5Iw, 3Im+Ir)

分岐回路の容量Ibと、幹線のブレーカー(Bs)取り付け位置の関係
 >8mの場合、Ib >= 0.55Bs でなければならない。
 >3mの場合、Ib >= 0.35Bs でなければならない。
 <=3mの場合、Ibに制限なし。

分岐回路のコンセントの定格Cと電線太さW
 過電流遮断器定格電流をBとする。
 B<=15A : C<=15A, W 1.6φ
 配線用遮断器<=20A : C<=20A, W 1.6φ
 B<=20A : C=20A, W 2.0φ
 B<=30A : 20A < C <= 30A, W 2.6φ
 B<=40A : 30A < C <= 40A, W 8mm2
 B<=50A : 40A < C <= 50A, W 14mm2

 過電流遮断器 = (配線用遮断器 ヒューズ)

●電線の抵抗について
 抵抗率ρ (Ω mm2 / m)
 ρ軟銅 = 1/58 = 0.0172
   銀 = 1/61.6 = 0.0162
   硬銅 = 1/54.6 = 0.0180
   アルミ = 1/38.5 = 0.0260

 R = ρ * L / S (L:長さ、S:断面積)

●電力量と発熱量
 電力P(W) = E(V) * I(A) = J
 1cal = 4.2 Js
 電力量 1 Kwh = 860Kcal  (3600kJs / 4.2 (Js/cal)

 なお、力率cosθの場合、P=E*I*cosθ

●交流の相電圧、相電流
 単相交流: 線間電圧=相電圧、線電流=相電流
 三相交流:
  相電圧Eは、仮想中心点から各素子が発生する電圧
  相電流は、各素子に流れる電流。

  発電側:Y結線になる。
    線間電圧(2素子間の電圧) = sqrt(3) * 相電圧
  
  消費側:
   Y結線負荷抵抗換算 = Δ素子抵抗/3
   Y結線の場合:
    線電流=相電流
   Δ結線の場合:
    線電流(1素子あたりの電流) = 相電流/sqrt(3)
 
  高圧送電は、電流が少なくなるY結線が適す。
  定圧の消費は、電流が多くなるΔ結線が適す。

 Δ結線をY結線へ変換する式
   Δの3点をabcとし、Rab, Rbc, Rcaとすると、
   Ya = (Rab * Rca) / (Rab + Rbc + Rca)
   なおRab = Rbc = Rcaの場合、Ya = R/3

●電線の太さと許容電流
600Vビニル絶縁電線(軟銅)
  1.6φ(2.0mm2) 27A
  2.0φ(3.14mm2) 35A
  2.6φ(5.31mm2) 48A
  5.5mm2  49A
  8.0mm2  61A

  1.6φ 10m 27Aの場合、62.5W消費

●管内配線による電流減少係数
〜3本 0.7
4本  0.63
〜6本 0.56
〜15本 0.49
〜40本 0.43
〜60本 0.39
61本〜 0.34


●電路の絶縁と絶縁抵抗値
 電路の使用電圧 > 300V : 0.4MΩ以下
            <= 300V & 対置電圧 >150V : 0.2MΩ
            <= 300V & 対置電圧 <=150V : 0.1MΩ

●接地工事
 > 300V : C接地
 <= 300V : D接地

 接地抵抗
  C接地: 10Ω以下  (0.5s以内の漏電遮断機があれば500Ω以下)
  D接地: 100Ω以下 (0.5s以内の漏電遮断機があれば500Ω以下)

D接地の省略条件
 ・器具の接地R100Ω以下
 ・対地3Ω以下の水道管にアース
 ・床が乾燥:乾燥した場所に設置、直流300V、交流対地150V以下の低圧器具
 ・床が絶縁体:絶縁物(乾燥した木の床など)の上に設置された低圧器具
 ・絶縁体の上:絶縁台を設ける低圧器具
 ・漏電ブレーカー+乾燥:水気のない場所で、15mA,0.1sの漏電ブレーカーがある場合。

金属管工事では、300V以下の配線でD接地する。省略条件は、
 乾燥4m以下の金属管。
 屋内、直流300V、交流対地150V以下、触れない or 乾燥、8m以下の金属管

ぬれた場所ではいかなる場合でも設置要。

●接地線の太さ
直径1.6mm以上 軟銅線
断面積0.75mm2以上
 多心コードの一心 
 多心キャブタイヤケーブルの一心
断面積1.25mm2以上
  多心コードの一心及び
 多心キャブタイヤケーブル以外の可とう性軟銅より線


●スターデルタ始動法は10〜15[kW]の三相かご形誘導電動機で使用

● f Hz P極のモーターの回転数は
 f / (P/2) (rotate/sec) = f * 2 / P (rotate/sec)
 f * 120 / P (RPM)

三相誘導電動機の始動電流
 三相かご形誘導電動機の始動電流は全負荷時の4倍〜8倍
 始動電流を抑えるためにY−△始動法や始動補償器による始動法で始動電流を小さくする

主な単相電動機の始動方式
 分相始動形
 コンデンサ始動形
 くま取りコイル型
 反発始動形


●金属管工事
 @電線は屋外用ビニル絶縁電線以外の絶縁電線
 Aより線を使用。直径3.2mm以下は単線可(アルミ線は4mm以下)
 B金属性可とう電線管内では接続点を設けない。
 C管の厚さは、コンクリートに埋め込むものは1.2mm以上、それ以外のものは1mm以上
   継手のない4m以下の乾燥の場合、0.5mm以上
 D金属管の内面は、平滑
 E管相互とボックスとは、堅ろうに、電気的に接続
 F電線管端は被覆保護のブッシングを使用
   金属管からがいしに移る場合は、絶縁ブッシングを使用すること。
 G湿気、水気のある場所で金属管を使用する場合は、防湿装置を施す
 H低圧屋内300V以下の場合はD種接地工事を施す。省略条件上記。
 I低圧屋内300V超はC種接地工事を施す。   触れない場合D種接地
 J管の曲げ半径は管の内径の6倍以上

メタルラス張り、ワイヤラス張り、金属板張りの木造造営材とは絶縁する。
 @施設の際は、絶縁する。
 A貫通する場合は、十分に切り開き、絶縁管に収める

●金属管に入る本数
電線の太さ 管の太さ(呼び径)

19 25 31
1.6
2.0
2.6
3.2
3
3
2
1
7
6
5
3
12
10
8
6
5.5
8
14
2
1
1
5
3
2
8
6
4


電線はより線であること。ただし、短小な金属管に収めるもの又は直径3.2mm以下のものはこの限りではない


●漏電ブレーカー
 金属箱で、60V超で、人が容易に触れる場所に施設する器具への配線には、漏電ブレーカーを設ける。
 ただし、次のような場合は省略することが出来る。

 @発電所、開閉所等に施設
 A乾燥した場所に施設
 B150V以下、水気のない場所に施設
 C接地抵抗値3Ω以下
 D2重絶縁
 E絶縁変圧器の2次を接地しない場合。
 F機械器具がゴム、合成樹脂等の絶縁物で被覆
 G機械器具が誘導電動機の2次側電路に接続
 H機械器具が大地から絶縁することが技術上困難な場合
 I機械器具内に漏電遮断器を取り付け、電源引き出し部が損傷を受けるおそれがないように施設する場合。

ライティングダクト工事
ライティングダクトを人が触れる場所に施設するときには、漏電ブレーカー要

金属ダクト内に納める電線の断面積(絶縁被覆の断面積も含む)の総和は、ダクトの内部断面積の20%以下であること

ダクトの支持点間の距離を3m以下のこと

●ビニールコード
交流300V以下の小型電気機械器具に使用。
白熱電灯や電熱器などの熱を発生する機械器具には使用不可。

●コード配線
低圧屋内配線では直径1.6[mm]以上の軟銅線か、1[mu]以上のMIケーブルが必須。
ただし、ショウウィンドウやショウケース内の配線には、内部が十分に乾燥した状態で使用し、300V以下低圧屋内配線は、外部から見通しがきくか、又は透明なガラスなどを通して見える箇所に限り、美観上などからコード配線工事が可

●ケーブルの固定
 水平2m 垂直6m


●開閉器 = スイッチ
 電磁開閉器 = リレー
 自動点滅器 = 暗点灯のスイッチ
 配線用遮断器 = ブレーカー
 タンブラスイッチ = 壁スイッチ