被災地への短期渡航者に対する個人的アドバイスメモ

・被災地への渡航者は、おそらく被災者の家族、援助関係者、報道関係者の3グループだと予想される。
・被災範囲により、町まるごと破壊された場合と、岸から100mほど破壊されたが都市機能は残存する場合では状況が異なる。渡航先の情報をできるだけ集めて、事前に準備する。ただし、状況をある程度把握した上で、現地では臨機応変に対応することが重要。
信じられない状況でも「何とかなるさ」といえる性格と「何とかする」能力が大切
何とかする能力を高めるためには「米軍 サバイバル・マニュアル」「米海軍 サバイバル・マニュアル」がお勧め。
・災害復旧目的以外の渡航は足手まとい。無目的に被災地に入ることは自粛する。また、現地の限られた資源を消費しないよう、自分の使うものは持ち込む。また、できるだけ物を消費しない生活をする。
・インフラが破壊された結果、水道、電気、ガス、電話、下水は使えない。
 その結果、冷蔵庫、洗濯機、風呂、衛生的なトイレも使えない。
 道路が寸断されており、物資が極端に不足。ガソリンも入手困難。
  → 水の確保。被災地に入る前に調達する。
    不衛生な水の飲用に対し、水の消毒薬、携帯濾過器を持参。
    水の消毒薬は、塩素系漂白剤(日本ではピュア、ミルトンなど。途上国ではクロラックス(Clorox)、ブリーチが有名)などが使える。詳しくはこちら
    電気が使えるなら投げ込み式ヒーター。海水が混ざった水は濾過しても飲めない。
  → 食料の確保。被災地に入る前に調達する。箸、塩、醤油もあると便利。
  → トイレの確保。携帯スコップとトイレットペーパー、古新聞紙
  → 火の確保。マッチやライター。キャンプ用コンロ(ストーブ)
  → 着替えを多めに。電気と水が無いと洗濯器は動かない。着たきりでも、ハードな活動の場合服が破損することがある。
  → 靴は履きなれたスニーカーのような動きやすいもの。歩きが基本。
・サバイバル生活にはキャンプの知恵と道具が役に立つ。目的に応じて選択する。
  → ガムテープ、ロープ、ひも、ナイフ、万能はさみ、針金、スーパーのビニール袋、洗濯バサミ、ワイヤーハンガー、糸、針。
  → 懐中電灯と電池。好みにより、頭にバンドでつけるタイプが便利。
  → フリーズドライの携帯用食品は水で戻すだけで便利。
  → 2m×2mくらいのビニールシート。座るにも寝るにも日や雨をさえぎるにも重宝。
  → テント。必要なら廃材とビニールシートで仮設テントを作る。
・その他
  ・塩味のクラッカー(食糧、下痢の場合にはORSがわり)
  ・金だらいや広口鍋(日頃は洗面器、時に炊事道具)
  ・ペットボトルと漏斗(コップ、水筒がわり)

・環境の悪化に対する準備
  ホコリ → マスク
  瓦礫による怪我 → 軍手、外傷の応急道具
  太陽をさえぎる建物がない → サングラス、日焼け止め
  治安上の問題 → 南京錠、チェーンロック
・病気に対して:(処方薬は医療機関での処方になる。国内では入手は難しい)
 予防接種:A型肝炎と破傷風を薦める。余裕があればB型肝炎。なおコレラワクチンは効果がないので薦めない。
 マラリア:今回の災害では、防虫と発病後に治療する方針でよいのではないか?
 下痢対策:正露丸、フェロベリン(処方薬)、ロペミン(処方薬)
 風邪薬、鎮痛解熱剤:PL(処方薬)、ロキソニン(処方薬)
 蚊対策: 防虫剤(ノンガススプレー)、かゆみ止めクリーム
 衛生器具: 体温計、バンドエイド、消毒薬、ガーゼ、包帯
 抗生物質:
  擦過傷などに、ゲンタシン軟膏、
  ひどい下痢症や発熱に、タリビッド(処方薬)、テトラサイクリン(処方薬)やビブラマイシン(処方薬)
 高温多湿: 手あれに皮膚クリーム。股ずれにベビーパウダー
・活動に必要な道具
 これは各人で考えてください。