第2種電気工事士受験のアドバイス

【 筆記試験 】

Q1.筆記試験の勉強は何ヶ月前から始めましたか?
 2月に受験することを決めたので、それからです。でも、実際に勉強したのは3ヶ月くらいかな。
 多分筆記は最低7日勉強すれば通ると思う。(強気!)

Q2.筆記試験の時に使った参考書や問題集を教えてください。
 市販の適当なやつを筆記用に2冊、試験前に2冊、実技用に2冊、合計6冊ほど買いました。どれも一長一短でしたので、複数使う方がいいと思います。また、試験に出る範囲は本来カバーする技術範囲より非常に狭いので、過去問中心でやるのが効率的だと思います。
 「過去問と回答」http://www.denki21.com/mondai.htmlを、暇があればいつもみることです。大変勉強になりました。

Q3.自分なりの勉強法などありましたら教えてください。
 この試験は技術認定の試験であり、一定レベル以上であれば通る試験です。選抜試験ではありません。ですから、重箱の隅を覚える事よりも、実際によく使う点と、安全上重要な部分、それと、やっちゃいけないことをしっかり記憶するのが良いのだと思います。
 具体的には、主に一般家屋と、事務所用の、屋内配線(接地含む)をするときに、必要不可欠な知識かどうかを考えるといいでしょう。

Q4:試験の時の注意点などがありましたら教えてください
 6割とらなきゃ、じゃなくて、4割間違えてもOK、と考えましょう。

【 技能試験】

Q1:今回技能試験の練習は何ヶ月前から始めましたか?
 筆記と同時に始めました。

Q2:どこに注意して練習しましたか?(時間短縮方法など)
 試行錯誤の結果わかったコツです。最初からこれがわかっていたらどれほど楽だったことか(^_^);
 個別の手技の練習は当然必要です。特に狭い机で作業する練習は重要みたいです。でも千葉では実技の机は充分に広くて拍子抜けでした。

 試験のためのコツを以下にあげます。

 まず、試験で回復不能な作業を頭に焼き付けます。

 (1)ケーブルを必用長より短く切ってしまう!! オー!ノー!
 (2)差込コネクタ、リングスリーブ圧着を間違える!! マイガッ!!

 この2つだけは、試験中、絶対にやってはいけません。逆に、輪づくりなんて簡単にやり直せますし、練習しているうちに手が勝手に動くようになりますので、試験中はあまり重視しなくていいです。

 (1)のための方法:
 それぞれの器具毎に、ケーブルの長さを何センチ長く切って、何センチ外装を剥くかを、自分なりの数字を決めます。教科書毎に数字が違うので混乱しますが、自分に合った数字を決めます。一度決めるとワンパターンでいけます。私の場合だと、

 ジョイントボックスは+10cmで切断、外装を10cm剥く、
 アウトレットボックスだと+10cmで切断、外装を12cm剥く、
 連用枠は、+5cmで切断、外装を10cm剥く、
 端子台は+0cm で切断、外装を1cm剥く、
 その他のランプレセプタクル、露出コンセントなどは+5cmで切断、外装を5cm剥く、

でした。支給されるケーブルの長さに制限があり、余裕はあまりありません。すべてを+15cmで切断すると足りなくなります。実際の現場と違って長く切らないことが非常に重要です。教科書には+15cmで切断という記述が多いのですが、長く切ると外装を剥くのが長くなり電線のすっぽ抜けのリスクが増えます。

 次に複線図を書いて、それに上記の必用なケーブル長さと外装を剥く長さとケーブルの色を書き込むのところまでを5分以内でできるように繰り返しました。複線図を5分以内は簡単なのですが、ケーブルの色を書いて、+何センチで切断、トータルでケーブル何センチ、ここはリングスリーブ中(◎で記入)、ここは小(●で記入)、まで記入するのを5分以内で完成するには1ヶ月くらい練習が必要で、候補問題をいつも持ち歩いて暇をみつけては練習しました。紙と鉛筆だけで練習できて、確実に速度アップが図れますのでおすすめです。一度5分を切るようになると、どのパターンでも5分で書けるようになります。

 作業は、一本切っては外装を剥いて器具に取り付けることを繰り返す方法を選びました。ホーザンのワイヤストリッパを使えば工具を持ち変える時間は大したロスになりません。特に、片側に器具が付くと、ケーブルの取り違えはほとんど起きなくなります。
 なお、何本もケーブルをまとめて切断して、まとめて外装を剥く方法を勧める方もいますが、目視では30cmと35cmのケーブルの見分けはつきませんし、そのたびに長さを測っていてはタイムロスです。さらにケーブルを取り間違えると回復不能なタイムロスを生じます。一本一本に集中した方が、トータルでは速くできます。

 また、手技は簡単だが配線がややこしくて頭を使う連用枠より、配線が単純で手間のかかるランプレセプタクルなどを先にやる方がいいでしょう。

 (2)のために。
 ジョイントボックス、アウトレットボックスでの接続は、とにかく慎重に。
ワンタッチで手技が簡単なので、ついつい確認をおろそかにしてケーブルを取り間違えがちです。何度も複線図を確認してケーブルを確認することです。

Q3:試験の時に持っていってよかったものがありますか?
 ホーザンのワイヤストリッパ。
 50cmの定規を机にビニールテープで貼り付ける。
 タオル。手が汗になった時にすぐ拭ける。
 Lカッター。電工ナイフより速くて安全で扱いやすい。
 工具袋。膝の上に置いて使いました。
 黒と赤と緑のボールペンと鉛筆。複線図を書く時に使用。3色ボールペンは色を切り替えるのがタイムロスなので却下。単色ボールペンがいいです。
 4mmφ×50mmのビス。輪づくりの輪の大きさの確認に使えます。試験の器具から取り外した小さいビスで輪の大きさを確認すると、輪が小さかった時にネジを落としてしまうリスクがありますので、太さが同じで操作しやすい長いビスを一本もっていきました。でも本番では一発で輪の大きさが合ってしまったので使いませんでした。お守りですね。

 上記手順で、私は25分で作業が終了しました。

Q4:試験の時の注意点などがありましたら教えてください
 とにかく
 (1)ケーブルを必用長より短く切ってしまう。
 (2)差込コネクタ、リングスリーブ圧着を間違える。
 この2点だけは絶対にやらないように、慎重に。

Q5:今後受験される方へのアドバイスをお願いします。
 今年は制度変更があったので、簡単だったんだと思います。
 たぶん来年は、もっと難しいですよ。